救命救急センターはどんな場所?

患者の受け入れを行う病院はたくさんありますが、それらは医療機関に装備されている医療器具や提供できる医療技術によって、いくつかのカテゴリーに分類されています。救命救急センターはその中でも最も緊急性が高い3次救急医療機関に分類されており、2次救急では対応できない患者の受け入れを積極的に行っています。具体的には、急性の脳卒中や心筋梗塞、また心肺停止や多発の外傷などが、救命救急センターでの受け入れ対象となります。救命救急センターは、厚生労働省によって認可されており、上記の急性かつ重篤な患者への救急医療サービスを提供するための条件が複数課せられています。例えば、患者の受け入れは24時間体制で行う他、専用の病床を一定数以上持っていなければいけません。また、複数の診療科目において高度な診療機能および診療技術を持っていることも、救命救急センターに求められる条件です。

全国に約300施設ある救命救急センターの中には、広範囲の火傷や四肢切断、また命に関わる特殊疾患患者の受け入れが可能な高度救命救急センターや、小児患者を中心に受け入れる小児救命救急センターなどもあります。救命救急センターでは看護師も働いています。救命救急に従事したことがある看護師をはじめ専任看護師など、看護師として高度なスキルや豊富な経験を持つ人材が、この職場では求められます。将来は救命救急センターで働きたいと考えている人は、救急救命に関する分野で経験を積むことをおすすめします。