救命救急センターの看護師として働くには、大学や看護専門学校に行き看護師の国家資格を取得する必要があります。看護師や医師の指示を聞き看護業務を行う准看護師も働けないことはありませんが、幅広く高度な知識が要求されるため看護師資格を持っていることが望ましいでしょう。看護師資格以外に特別な資格は必要ありませんが、業務に必要だと感じたらその都度勉強するのもおすすめです。救命救急センターは新卒でも病院側が雇ってくれれば働くことができますが、あまりおすすめはできません。重篤な患者の処置をするところであるため、1分1秒を惜しんで働かなければなりません。緊張感やプレッシャーがあるため、学校を卒業したばかりの新卒の看護師は他の病棟よりも大変な思いをすることはほぼ間違いないでしょう。新卒で入ることはデメリットばかりではなく、急性期の勉強ができ、多くの医療器具について学べるというメリットもあります。
救命救急センターで力を発揮したい人は、2〜3年病棟で勤務して移動するのがおすすめです。新卒から救命救急センターで働き長年続く人もいますが、仕事ができずに先輩に嫌われる、これまでの人生で出会わなかった重篤な患者を見て精神的につらい思いをする新卒も少なくありません。病棟で救命救急センター勤務に必要なコミュニケーション能力や看護の基礎を身につけておくと、移動した後も勉強しやすいでしょう。ミスなく看護処置をする能力や優先順位をつける判断能力も必要です。最前線で活躍したい人は、救命救急センターで働くためのポイントを押さえておくことをおすすめします。